師走のとても慌ただしい時期がやって来ました。12月3日から20日までが議会となります。
12日は一般質問で登壇し、子ども子育て支援として「屋内の遊び場」「家庭教育支援」についての質問と、障がい等のある子ども若者支援として「もりっこ健診」「特別支援教育」「吃音への理解と支援」について質問をします。
なかなか難しいテーマですがいつかはやらねばと思っていて今回取り上げてみました。
なお、議案の中で注目は「市総合計画の基本構想」「住居表示変更(北飯岡3丁目や向中野8丁目など)」「各種手数料の引き上げ」です。これからの街づくりにとって重要な内容が審議されることになります。
さて、台湾花蓮市と盛岡市の友好都市提携5周年を記念し11月上旬に訪問してきました。「記念植樹」「盛岡りんごフェア」「盛岡山車パレード」「新渡戸稲造足跡の製糖工場見学」「台湾政府観光署表敬訪問」などの視察メニューで中身がとても濃かったです。
今年春に花蓮市は大地震で観光地のタロッコ渓谷が甚大な被害を受け、復旧復興の道半ばのため観光客が全く来なくなっている中、盛岡から100人を越える市民団が「花蓮加油(花蓮頑張れ)!!」と叫びながら街をパレードしました。メインステージを通りかかる時に雨が降って来て、まるで天が感動しているかのようでした。花蓮市民も雨に打たれながら誰も帰らずに大きく両手を振ってくれていました。
2024年12月06日
11月1日(金)に2年ぶりとなる5回目の高校生議会が開催されました。
今回は盛岡商業高校が初チャレンジで、農商工連携特別委員会の調査項目①地場産業活性化②新作業創出と企業誘致③人材育成・確保について、週3コマの探求学習の中で調査活動をした上で、議場で政策提言して頂きました。
1、地場産業の活性化を目指し商品開発を進め、市内近郊への道の駅や産直を建設し、定期的なマーケットを開催することで地産地消を促進するよう取り組むこと。
2、新産業創出を試みる人が盛岡に移住しやすくなるよう、空き家バンクによる住居の提供やリフォーム費用の補助などによる空き家の有効活用とともに、テレビやチラシ、SNSなどの各種メディアを活用して情報発信を進めること。
3、労働者不足解消とスキルアップ及び所得向上のため、市が市内労働者の副業を推進する取り組みを実施すること。
4、地元で働く人材を輩出するため、商学部経営学科を有し、盛岡独自の学びがある(仮称)盛岡市立大学を創設すること。
様々な盛岡市のデーターに基づき、他都市の事例も調べて、課題解決に向けて実現可能となるための手法を多角的に議論しており、何故にそこまで深堀りできたのか。事前に途中経過の資料を見ていて今までの高校生議会とは違うと感じました。
そこで事前打合せのため、10月23日(水)に盛商に行って探求学習の様子を見学しつつ、先生方からお話を伺いました。3年生の集大成として社会課題に目を向け、何故そうなのか、どうすればいいかを探求学習で取り組んでいたところ、夏休み前に盛岡市議会からもらったテーマに対して、夏休み後にテーマに近いメンバーを集めてチームをつくり、探求学習の延長として取り組んだとのことでした。
つくづく高校生議会の目的は高校生の深い学びのためにあるべきと感じました。そして、高校生が自分たちの街づくりに関わるきっかけにすべきです。沿岸の山田町では山田高の生徒からの政策提言の場である「ふるさと探求高校生議会」がきっかけに、3人制バスケットボールコートとスケートパークが整備されます。愛称やロゴマークのデザインにも生徒が関わります。
10月9-10日に盛岡市で全国市議会議長会研究フォーラムで2000名を越える議員が集まり「主権者教育」をテーマに研修を行いましたが、ここでも高校生議会が話題の中心でした。地域によって様々なスタイルがあることからも、盛岡市らしい高校生議会を探求する必要を感じます。
2024年11月06日
9月4日から30日までの9月定例会でのメインは決算審議となります。
私の担当は建設委員会なので道路・河川・水道・交通・景観・公園などの身近な生活インフラについて審議します。
まず、国土強靭化の観点から災害対策や災害対応は待ったなし。また、人口減少でも持続可能なコンパクト&ネットワークのまちづくりも待ったなし。そして何より、市街化調整区域(農業振興地域)におけるコミュニティ維持のための空き家等活用も待ったなしです。
今回の一般質問では、市街化調整区域の集落のあり方として、開発行為規制に対する弾力的な運用によって、多様な人材流入を促すことを目的に、空き家等活用を提案させて頂きました。今後もテーマにしていくつもりです。
さて、盛岡市の多くの小学校は創立150周年を迎えます。飯岡小学校もその一つです。
記念イベントとして9月6日(金)の午後から地域型参観日があり、多くの地域の方々に飯小の子ども達の授業の様子を見せてもらいました。その時、甚六の間(資料室)の開放もあり、見学させて頂きましたが、「なつかしいな~」との声が出ていました。
改めて歴史と伝統のある素晴らしい学校だと実感しました。これからの更なる発展を期待したいです。
なお、甚六とは、雫石川から鹿妻穴堰を開削し飯岡の水田一面を潤した鎌津田甚六のことです。
2024年09月15日
7月20日にJA旧飯岡支所にて議会報告会が開催されました。約120名の参加を頂き感謝しております。
2部構成で1部での研修会では藤澤市長公室長による「人口減少対策」の講演会を開催しました。
盛岡市の具体的な数字を示しながら人口減少の現状と課題をお話して頂きました。飯岡地区の人口動態については、30年前から比べると増加しており、20年前からほとんど変わっていません。北飯岡の人口増加が、それ以外の地域(飯岡・羽場・湯沢)の人口減少をカバーしている状況です。
人口減少対策として「若者・女性を惹き付ける仕事創造」「切れ目のない結婚・出産・子育て支援」などが示されました。非常に分かりやすく説明され、参加者の感想はとても好評でした。
2部では議会報告会として主に飯岡地区に関連する事業等と、盛岡市の新たな動きについての説明をしました。様々な地域課題はありますが、すこしづつ課題解決に向けて進んでいる内容を紹介しました。
久しぶりに地域の皆さんと膝を交えながら色々な話ができてとても有意義でした。コロナ禍で中断していた議会報告会でしたが、今後も継続していくつもりです。
なお、7月上旬から8月上旬まで久々に全国各地を視察しました。旭川市、函館市、名取市、栃木市、日野市、四日市市、大阪市、京都市、神戸市、姫路市、今治市等の関係団体の担当職員には大変お世話になりました。ここで学んだことは必ず政策提言に繋げていきたいと思っています。
2024年08月15日
6月7日から28日まで定例会でした。田植えが終わって一段落したところでの開催です。議会の一年を振り返ると、農作業の繁忙期を避けて会期が組まれていて助かります。
今回の補正予算では、定額減税による給付金22億円を約5万人の対象に支給されること、低所得者支援として給付金5億円を約5千世帯に支給されること、新型コロナの予防接種を65歳以上で自己負担3,500円で秋冬に年1回実施することなどが提案されています。
他に注目はジャズです。芸術文化活動振興事業のジャズ魅力発信として「吉野光昭フルノーツwithLEO・山下洋輔SPECIAL JAZZ CONCERT」に助成金450万円を交付するのですが、盛岡市がジャズに力を入れていく意志表示なのかなと期待しています。
一般質問では、①消防団のドローン更新、②修繕と改修工事の入札制度の課題、③法定外目的税(宿泊税)の導入、④プロスポーツに対する支援、⑤地理的表示(GI)保護制度の推進、⑥盛岡市歴史的風致維持向上計画などについて取り上げました。
19日(水)の6番目で16時頃でしたが、わざわざ傍聴にいらして下さった皆さんに感謝致します。
最近は「一期一会」を感じる場面が多くあります。あんなに元気だったのに、もう会えなくなってしまうなど、当たり前と思う事が当たり前でなくなることがあります。今この瞬間に思いを込めて次世代に願いを込めて頑張ります。
2024年06月23日
盛岡市の飯岡地区でもほとんどは田植えが終わり、広大な水面が鏡のように山の木々を映していて、みどりの美しさに感動します。新年度がスタートして、あっという間に5月末になりました。
議会広報委員会ではスポーツをテーマに特集記事をつくることになり、健康ウォーキング、介護予防体操、部活動の地域移行、プロスポーツ振興、体育施設利用について現場に足を運び、取材をしているところです。
5月26日にサッカーの試合があり、その後、いわぎんスタジアムでサポーターを代表する方々にお話を聞くことができました。一人か二人かなと思っていましたが、12人も残ってくれて場を盛り上げて頂きました。
プロサッカーチームが盛岡にあることで人生にどんな影響を受けていますかの質問に対して、ここでしか出会えない人達などたくさんの友達ができて楽しいですとか、生きがいを感じますとか、外国人選手と英語で話せるよう英語がんばってますとか、多くの声を頂きました。
盛岡発祥のグルージャというチームが頑張ってプレーする姿をみながら、飛んだり跳ねたり大声で「もりおか」と叫んで応援できるのは、ここでしかない。一度来てみれば、きっと良さが分かるはずとのこと。
実際、その場には二戸、八戸、金ヶ崎から来ている方々も同席していて、皆と会えるのが楽しいとおっしゃっていました。赤ちゃんを抱えながら応援に来ているお母さんも、足が不自由で車いすの方も、かなりのご高齢の方もいつも集まる仲間とのこと。
約30分でしたが、終始笑いに包まれ温かい雰囲気で、皆さんの熱く強い思いに触れて中身の濃い時間でした。私も何度もグルージャ盛岡の応援には行っていましたが、今度からはメインスタンドではなくゴール裏で皆さんと応援したいと思いました。
貴重な機会を与えてくれた「いわてグルージャ後援会」の皆さんに心から感謝いたします。
2024年05月29日
2月22日(木)には市長と教育長の挨拶とともに3月定例会がスタートしました。予算審議等もあったので、3月27日(水)まで35日間もの長い会期となりました。
令和6年度の予算規模は令和4年度や令和5年度に次いで3番目の1,213億円です。
市税などの自主財源は減少、地方交付税などの依存財源は増加の見通しです。一方、子どもや高齢者、障がい者に関する事業等の扶助費が増加しており、残念ながら収支の差は不足が見込まれます。そこで、今回は財政調整基金を取り崩して対応することになりますが、いずれこのままでは限界がくることでしょう。
市長は挨拶で、「人口減少社会という荒波を前に、私たちは生きることの素晴らしさや明るい未来を思い描くことに慎重になり過ぎてはいないでしょうか。」「今は勇を鼓して挑む時です。」「地元経済への中期的な投資など、未来への布石を着実に打ち、、、市民の皆様と共に希望の持てる盛岡を創ってまいります。」と所信表明しています。
これは経済を好循環させて財源を確保するという強い意志を示していると言えます。
新たな取り組みとして、盛岡南地区物流拠点整備の各種設計、企業誘致ニーズ調査と新工業用地の確保適地調査、盛岡駅西口地区での地域企業支援拠点施設等の可能性調査、ヘルステック関連ファンド出資などが提示されました。
「より優しく誰ひとり取り残さないまち」に向けて「より力強い産業づくり」を実現する予算編成であり、令和6年度に結果を出さなければ盛岡の未来はないという危機感をもって共に頑張りたいと思います。
3月31日(日)グルージャ盛岡がホーム戦で勝利しました。岩手ビッグブルズもホーム戦で連勝しました。令和5年度から令和6年度に向けて結果を出してくれた選手達に勇気をもらいました。本当にありがとう!!
2024年03月31日
1993年に岩手県は大冷害。翌年の種もみが確保できずにいたが、沖縄県や石垣市の協力により、寒さに強い品種(岩手34号:かけはし)2tを真冬の1月に植え、5月に種もみ116tを収穫し、岩手県に持ち帰り何とか田植えができた。結果、94年は大豊作となった。
しかし、そこには幾多の困難を乗り越えて責任を果たした県職員の故高橋洋介さんと農業改良普及員の故菅原邦典さんのご尽力によるものがあった。その石碑を前に感慨深いものを感じた。
奇しくも石垣市に視察に行った日の地元紙の社説には「かけはし交流」の事が書かれていた。視察項目は農業振興についてであったが、冒頭に93年当時の記録映像などが編集されたDVDを拝見させて頂いた。涙が溢れてきた。米一粒にどれだけの思いが詰まっていたか。このご恩は絶対に忘れてはならないと思った。
自然災害は色々な形で我々に大切な何かを教えてくれている。あまりにも大きな試練だが、未来に望みをかけて我々は何度も何度も共に乗り越えてきた。日本の風土には自然への畏敬と隣人への慈愛に溢れているものが多い。感謝の思いでいっぱいである。
2024年02月28日
新年早々に能登半島の震災によりお亡くなりになった方々や被災され避難所生活をしている方々にお悔やみとお見舞いを申しあげます。13年前の東日本大震災を思い出し他人事とは思えず胸が痛みます。一日も早い復旧復興を祈念しております。
さて、盛岡は雪も少なく穏やかな正月を迎えました。各自治会の行事も少しづつ復活してきており、ひさびさに新年会に招待されました。有り難いことだなと感じています。
そのような中で、1月20日(土)の夕方から浅沼かつと後援会総会と4年ぶりの新年会を開催しました。後援会役員だけで90人以上が参加し、非常に盛り上がりました。直接皆さんから地域課題の話を聞くことができてとても有意義でした。
もう一度原点に帰り、多くの課題があろうとも皆で協力して元気を出して復興に向けて一歩一歩と進むことが大事であると感じています。辰年は昇り龍のごとく盛岡市の成長発展の年となるよう頑張ります。
2024年01月30日
12月5~22日で定例議会がありました。特徴的なものとして、除雪パトロール強化、リフォーム支援、LED照明の買替促進、県外学生もりおかエール便、冬季観光プロモーションなどが補正予算で出てきました。
特にも注目は除排雪に関することで、内舘市長の選挙公約につながる事業となります。
いよいよ本格的な冬が到来しますが、雪対策と雪活用は大事な政策で、それらを盛り込んだ補正予算となっています。
一般質問では「クマ被害対策」「照明LED化促進」について取り上げました。議案質疑では「都南つどいの森利活用」「冬季版盛岡プロモーション動画作成」について、委員会では「農業集落排水事業の特別会計から企業会計への移行」について質問しました。
年末だからか、質問が多かったからか、かなり忙しく、残っている仕事が山積みになっています。あと一週間で何とかせねばと焦っています。この4カ月がこれからの4年を決すると思い、色々と伏線を張っておりました。
なお、写真は11月に盛岡市の広報委員会メンバーが奥州市の広聴広報委員会を視察した時のものです。コミュニティFMにも参加させて頂きました。奥州市議会には大変お世話になり感謝しております。大谷選手頑張れ!!
激動の一年でしたが、皆様のお陰で何とか無事に過ごせたと思っております。ありがとうございます。
どうぞ良いお年をお迎えください。
2023年12月22日