11月1日(金)に2年ぶりとなる5回目の高校生議会が開催されました。
今回は盛岡商業高校が初チャレンジで、農商工連携特別委員会の調査項目①地場産業活性化②新作業創出と企業誘致③人材育成・確保について、週3コマの探求学習の中で調査活動をした上で、議場で政策提言して頂きました。
1、地場産業の活性化を目指し商品開発を進め、市内近郊への道の駅や産直を建設し、定期的なマーケットを開催することで地産地消を促進するよう取り組むこと。
2、新産業創出を試みる人が盛岡に移住しやすくなるよう、空き家バンクによる住居の提供やリフォーム費用の補助などによる空き家の有効活用とともに、テレビやチラシ、SNSなどの各種メディアを活用して情報発信を進めること。
3、労働者不足解消とスキルアップ及び所得向上のため、市が市内労働者の副業を推進する取り組みを実施すること。
4、地元で働く人材を輩出するため、商学部経営学科を有し、盛岡独自の学びがある(仮称)盛岡市立大学を創設すること。
様々な盛岡市のデーターに基づき、他都市の事例も調べて、課題解決に向けて実現可能となるための手法を多角的に議論しており、何故にそこまで深堀りできたのか。事前に途中経過の資料を見ていて今までの高校生議会とは違うと感じました。
そこで事前打合せのため、10月23日(水)に盛商に行って探求学習の様子を見学しつつ、先生方からお話を伺いました。3年生の集大成として社会課題に目を向け、何故そうなのか、どうすればいいかを探求学習で取り組んでいたところ、夏休み前に盛岡市議会からもらったテーマに対して、夏休み後にテーマに近いメンバーを集めてチームをつくり、探求学習の延長として取り組んだとのことでした。
つくづく高校生議会の目的は高校生の深い学びのためにあるべきと感じました。そして、高校生が自分たちの街づくりに関わるきっかけにすべきです。沿岸の山田町では山田高の生徒からの政策提言の場である「ふるさと探求高校生議会」がきっかけに、3人制バスケットボールコートとスケートパークが整備されます。愛称やロゴマークのデザインにも生徒が関わります。
10月9-10日に盛岡市で全国市議会議長会研究フォーラムで2000名を越える議員が集まり「主権者教育」をテーマに研修を行いましたが、ここでも高校生議会が話題の中心でした。地域によって様々なスタイルがあることからも、盛岡市らしい高校生議会を探求する必要を感じます。
2024年11月06日